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教えて!なぜなにマドラックス

(ごろーじん様命名)

−量子論で分かる(?)マドラックスの世界


 読んでいただく前に

(C)イラスト・あみ智つな

 このページは、真下耕一作品「MADLAX」について、個人的な分析結果をまとめたものです。

 私はこの作品を読み解くために、「量子論」という道具を使いました。「量子論」とは、光や電子のような非常に小さな世界の仕組みを説明するために考え出された学問です。私たち文系の人間には、非常に難解に感じられる「量子論」ですが、一種独特の世界観を持っており、その魅力の一端は、ていねいな説明さえあれば、十分に理解していただけると思います。

 しかし、現代物理学の最先端の理屈で、ガンアクションアニメを語るなんて、あまりにもバカげたことだという方も多いのではないでしょうか。タイトルだけ見るといかにもトンデモな雰囲気をかもし出してしまっているのは否定しません。ですが、「MADLAX」が、これまでのアニメの範疇に収まらない、非常に奇妙な作品であることは、認めていただけることでしょう。

 一見、非常に難解に見える「MADLAX」の世界が、「量子論」の世界から眺めると、とてもすっきりと説明できてしまうのです。それも1ヵ所や2ヵ所ではありません。謎のまま放置されているように見える多数の部分が、量子論で説明可能なのです。

 もちろん、これこそが正解だと強弁するつもりはありません。この作品は、もっと重層的にロジックが仕掛けられていて、哲学の分野からもアプローチが可能なようです。

 「こんな見方も可能なのか」と純粋に論理のゲームとして楽しんでいただければと思います。「MADLAX」の世界の広く深い可能性の欠片でも感じ取ってもらえるのなら、こんなうれしいことはありません。なお、本ページは「MADLAX解析日記」を土台に作られており、何割か記述がだぶりますが、ご了承ください。
                              2004年10月5日 向平 真

*この講座はテキストとして、
 佐藤勝彦監修「量子論を楽しむ本」(PHP文庫)を推奨しています。入手しやすく安価でもありますので、分からなくなったらぜひ参照してください。

第1講「シュレディンガーの迷い猫」

第2講「コペンハーゲン解釈の銃夢」

第3講「量子コンピュータ・コネクション」

第4講「コンピュータと脳のはざまで」

第5講「マドラックスとマーガレットの量子論的絡み合い」(06/17NEW!)


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